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後記6

平田恵衣さん 今季はキャプテンとして活動

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八村塁選手や渡邊雄太選手の活躍で、日本でも人気が高まっている北米プロバスケットボールNBA。アメリカ合衆国オクラホマ州オクラホマシティに本拠地を置くNBAチーム、サンダーのダンスチーム「Thunder Girls」として活動している平田恵衣さんにオンライン取材しました。平田さんは、2012-2013シーズンに「Thunder Girls」として2シーズン活動。2018-2019シーズンに再びメンバーとなり、今季で6回目となるシーズンを終えました。

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―今シーズンはいかがでしたか?

昨シーズンはコロナの影響で試合での応援がありませんでした。しかし、今シーズンにはアリーナに戻ることを目指して色んなことに耐えてきました。そして、1年ぶりに、昨年10月24日の開幕で、やっとその日を迎えることができました。まだまだ、コロナの影響はありますが、その中でも試合に出て、地域活動に携わるができたので、良いシーズンになったと思います。

 

―今シーズンはキャプテンとして活動されました

外国人でありながら選ばれたことが、うれしかったです。私は、黙々と努力するタイプで発言も多い方ではないけれど、手本を見せることでチームをまとめることは意識してきました。阿吽の呼吸はアメリカにはないので、指示も細かく的確にしないと伝わらず、誤解も生まれます。違う文化でリーダーシップを担うためには、文化に合ったコミュニケーションが大切と感じています。

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平田さんは、2人(山口紗貴子さんと猿田彩さん)の日本人チアが出場したNFLの優勝決定戦スーパーボウルを、猿田さんの母親といっしょに観戦した。

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―スーパーボウルに出場した2人をご覧になって

私は、夢を達成するためには“メンター”の存在が大切だと思っていますが、猿田さんは、チアや英語などの各分野で、自ら積極的にメンターに会いに行き、関係を構築する行動力があります。それが、結果に結びついたのではないかと思います。

 

―山口さんとはBリーグ福島で同じチームに在籍していた

山口さんは、私がBリーグ福島ファイヤーボンズのディレクターをしていた時のメンバーでした。その頃、NFLに再挑戦したいと相談を受け、送り出しました。

―猿田さんとはいつからお付き合いがあるのですか?

彼女が高校生の時、私のワークショップにも来てくれて、以来、ハワイに留学する時やNFLへ挑戦をする時に、本人から直接ダンスの相談を受けました。オーディションのプロセスの中でも、周りから刺激受けて成長していましたし、常に前向きで明るい、彼女のパーソナリティも、チームに合っていたと思います。

 

―2人のパフォーマンスを見ていかがでしたか?

様々な節目で指導に携わってきた身として、彼女がスーパーボウルで踊っている姿を見て、感慨深いものがありました。指導者冥利に尽きます。そんな2人が、チアの最高峰に立つ姿が誇らしかったですし、嬉しさもひとしおです。

 

―スーパーボウルのエンターテイメントは?

7万人収容のSoFIスタジアムの迫力に圧倒されました。試合前のDJやハーフタイムショーでのアーティストの豪華さなど、これまでアメリカの他チームのエンターテイメントを見てきましたが、今回のスーパーボウルは規格外でした。都会らしく近代的で、LAの規模の大きさを感じました。

 

―平田さんの話題に戻します。今後の抱負は?

現役のキャリアは終盤に来ていると感じていますので、今後は、小学校を訪問したり、コーチングやメンタリングなど、何かに挑戦したい方の背中を後押ししたいです。また、なりたいものやりたいことに挑戦できる環境作りにも貢献したいです。

 

―読者へメッセージを

私も、コロナでパフォーマンスをするための習慣が維持できなくなり、オーディションも万全でない中で臨みました。自分が理想の状態でなくても、自分に対しての優しさを持ち、その状況でできたことを前向きに捉えること、それを今シーズンで学びました。また、努力をやめず、まじめにコツコツと常に成長し、今の環境や仲間やコーチがいることに感謝すること。それによって、キャプテンなどのチャンスにも恵まれるので、そういう姿勢が大事なのかなと思います。

 

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日刊スポーツチアの木曜日 2019年8月8日付

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