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後記12

Jリーグ初専属チーム「コンサドールズ」

今季のコンサドールズメンバー「𯄫2022 CONSADOLE」r.jpg

コンサドールズは、「トップ」「サテライト」「ユース」の3チームから構成され、下部組織として、「ジュニア・キッズチーム」を持つ。多くのプロスポーツのチアチームが、オーディションを経て選抜されるチームが多い中、コンサドールズのメンバーは「ママのお腹の中にいる時から見ていた」など、小さい頃からコンサドールズに憧れ、キッズやジュニアチームで活動をしていたメンバーが中心となっている。

コンサドーレの西大伍選手と元コンサドールズの桜子さんは、地元出身で、それぞれコンサドーレの下部組織で育った兄妹だ。

西兄妹①「𯄫2007 CONSADOLE」.JPG
西兄妹②「𯄫2007 CONSADOLE」.JPG

ユースチームは、今年8/8、国内のプロスポーツチームのユース世代のチアチームが参加する、スポーツアカデミーチアリーダーズフェスティバル(一般社団法人Cheer&Dance Education主催)に出演する。2018年には、同フェスティバルを経て、シンガポールで開催されたASIA CHEERLEADING INVITATIONAL CAMPIONSHIPSでも演技を披露した。こういった活動を経て、コンサドールズになるメンバーも多い。

ユースチームのシンガポール遠征①「𯄫2019 CONSADOLE」.jpeg
ユースチームのシンガポール遠征②「𯄫2019 CONSADOLE」.jpg

コンサドールズは、Jリーグ史上初の専属ダンスドリルチームチームで、チーム設立の翌年に誕生した。コンサドールズを統括するプロデューサーの金子桂子(けいこ)さんは、当初、サッカーの神聖なピッチで、チアがパフォーマンスをすることに戸惑いもあったという。

 

「(初めは)手探りでした。2001年に札幌ドームに移転する前は、雨の中ずぶ濡れで応援したり、雪の中で踊ることもありました。そんな中、2003年に横浜国際競技場で開催されたJリーグJOMOオールスターサッカーに呼んでいただいた時は嬉しかったです」と当時を振り返った。

 

毎シーズン前にはキャンプを行い、コンサドールズとして必要な心構えをミーティングする。「”チームの勝利のために”がサポーターさんとの共通点です。サポーターさんとコミュニケーションとって、反応してくれる人を感じ取れるアンテナを張れるように。また、コンサドールズとしての“質”を保持するために、学校や私生活でもロールモデルとなれるようにと指導しています。手を抜かず、出来るだけの準備をするように伝え、自信を持たせて、送り出しています」

 

勝利時は、サポーターの手拍子に合わせて、勝った数だけ足を上げてラインダンスする「勝利のラインダンス」で喜びを分かち合う。一方で「負けがこんでいるときに、チアがどう振る舞うか、何ができるかを考えています。そんな時に、コンサドールズを見て笑顔になって、少しでも気分良く帰ってもらえれば」と話した。

勝利のラインダンス「𯄫2022 CONSADOLE」.jpg

今後については「サポーターさんと応援する心を共有し、来ていただいたお客さんにサッカー以外でも楽しんでもらえるように。これからも、スタジアムを盛り上げて、勝利に結びつけ、北海道の皆さんに喜んでほしいです!」と抱負を語った。

 

◆コンサドールズ

1997年創設。J1北海道コンサドーレ札幌のダンスドリルチーム。今季メンバーは22人。ホームゲームでのパフォーマンスの他、福祉施設訪問など、北海道内での地域イベントに出演。

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25年間、サポーターの皆さんと”応援する心”を共有しながら歩んでこられた素敵なお話を伺い、とても温かい気持ちになりました。

これからも多くのチアチームの方々のお話を伺い、「チア☆アップ」で紹介させていただきます。取材依頼もお待ちしております。

【松崎美奈子】

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