Cheer Up
創設10年目 合言葉は「笑顔・元気・思いやり」神戸ファイニーズキッズチアス クール
今回は、日本社会人アメリカンフットボール・Xリーグ・神戸ファイニーズ所属のキッズチアスクールを紹介します。
2003年の創設時からのスクールの合言葉は「笑顔・元気・思いやり」。その気持ちに共感した仲間が集まり、口コミで輪が広がり、現在は、約300名のメンバーを、12名の講師とアシスタントコーチで指導している。
仁井本朱里(にいもと・あかり)さんは、福井商業高校チアリーダー部JETS出身で、毎年オーディションをして全国大会を目指す、小学6年生から中学3年生までの大会クラスを担当している。
指導する上では「やらされてやるのではなく、”自分でやる”、という気持ちを育てたいです。チアが好きで教えているので”教えてくれてありがとう”と言ってもらえるのがいちばんうれしいです」
また「1年間で子どもたちの成長があります。大会クラスのメンバーは、年下のジュニアやキッズクラスの面倒を見る気持ちが芽生えます。約300人のスクール生が集まるフェスティバルなどでは、講師の代わりに、自分たちで考えて動いて全体をまとめてくれるので、とても助かっています」
大会クラスは、今年10月にJCDA主催の日本チアダンス選手権大会・関西予選大会、来年1月にはUSA主催のUSA Regionals Competitions・大阪大会に出場する。
JETS時代に、NDA National Championshipで優勝の経験がある仁井本さんは「結果はどうあれ、自分たちでここまでやってきた成果を感じてほしい。チームを卒業しても、ここで学んだことを他の場所で生かして、活躍できる人になってほしいです」と話した。
創設から10年目を迎え、最近では、スクールの卒業生が、コーチとして帰ってくること増えたという。
現在、大会クラスのコーチを担当している草田美久(そうた・みく)さんは、小学2年生から中学2年生まで、スクール生として活動した。その後、高校時代に、短期でアシスタントコーチを経験した際に、指導の楽しさに目覚め、社会人になってからは、同スクールの専任講師として勤務している。「子どもの時と同じ距離感で先生と再会できました。ここは、先生と子どもの距離が近いんです」と笑顔で話した。
創設時からスクールの運営に携わり、草田さんの指導も担当した山下朋子さんは「教え子が(指導者として)戻ってきた時も、安心できる場所として成長できれば。家でもない、学校でもない、何があっても、ここは笑顔で過ごせる”サードプレイス(第三の場所)”になれば良いなと思っています」と抱負を語った。
◆神戸ファイニーズキッズチアスクール
2003年創設。兵庫県内に9校を開校し、4歳から大学生までの約300名が在籍。兵庫県を拠点とするさまざまなスポーツチームでのパフォーマンスや地域活動を行う。